BMW・M5 革レザーシート他内装革全塗装
BMW・M5(E28)
神奈川県横浜市I様より塗装依頼
内装や全シートが総革レザー張りで、この革が今や捕獲禁止の貴重なバッファローレザーなのですが、経年による退色。
グレーとも茶色とも言えぬ色、例えるなら像の皮膚?の色合いに退色したので、何とか綺麗にしたい。
しかし、今やバッファローレザーの張替は無理。
そこで「レザー塗装なら可能かも!」と、複数店に問合せたが、今一の回答で安心して任せられなかったそうです。
そんな中、当HPで数々の本革レザーシート他内装の塗装実績をご覧になり→お問合せ→実車確認→十分な打ち合わせ→ご依頼、という流れです。
また、本施工をネコ・パブリッシング様、発行のBMWの専門誌
BMWER/ビマーVol.18に掲載して頂きました。※記事は末尾にあります。
作業は内装のオールペンとも言える内容で、施工期間:1カ月
以下のパーツの本革レザー部分を塗装します。
- フロントシート・リアシート
- フロントとリアドアパネル及びグリップ
- Bピラー・コンソールシフト周り・ACパネル枠
- グローブボックス・ハンドル下回り
- サイドブレーキ・シフトブーツ
革専用塗料オリジナルカラー作成
お客様との打ち合わで、ベースとなる色・塗料を作成。
その場で黒色ベースに色を作成、実際に車内で確認して頂き、
画像[左]の革サンプルが少し艶が有り、艶を落として画像[中央]の革の色味に決定しました。
ワンオフで色作成・艶調整も致しますが、 革専用塗料ですので、
塗料密着後は折り曲げ・伸縮性に非常に優れ、シボ・柄も損なず純正然の仕上がりになります。
本革レザー 本塗装前の下塗り
最終的な本塗装はスプレーガンで塗装しますが、その前に下塗りです。
車の内装部品の多くは、柄・凸凹・シボが有るので、下塗りで塗料を摺り込んで密着性を良くします。
更に、今回のパーツは柄・凸凹・シボがハッキリしていますので、
いつもに増して細かい溝や隙間にもしっかり色を入れ、
元の色が僅かでも残らない様に、大小の全パーツにしっかり下色を入れ、本塗装に入ります。
革レザー各パーツの傷・摺れ補修(ビフォーアフター)
各レザーパーツの目立つ摺れ・傷を補修、消します。
本革レザー各パーツ本塗装(ビフォーアフター)
いよいよ本塗装。 まず、周辺パーツの塗装・ペイントです。
- グローブボックス
- ハンドル下回り
- Bピラー
- コンソールシフト周り
- サイドブレーキ
- シフトブーツ
各革レザーパーツの塗装です。
本革ドアパネル塗装・ペイント(ビフォーアフター)
リアドアパネルの退色が特に酷く、ベージュ色です・・・
フロント・リアの4枚及びグリップ塗装です。
リア革レザーシート塗装・ペイント(ビフォーアフター)
シートベルトで隠れていた黒い帯状の部分が元々の色でしょう。
かなり大きなシートですが、細かい隙間等にも時間・手間を掛け、しっかり塗装・色を入れました。
運転席・助手席 革シート全塗装(ビフォーアフター)
サイドサポート部の摺れを中心に補修
補修は最低限に留め、オリジナル・元の「風合い」や「しわ」を残すようにします。
サイドサポート部の隙間や各隙間にも元色が残らない様に、
めくりながらして塗装、極力色を入れて行きました。
ヘッドレストの通常見えない部位や背面の細かいヶ所まで、しっかり色を入れます。
本革レザー内装の全塗装完成
各パーツを装着後、
実際にどう見えるか最終確認
最終の微調整を経て完成です。
最後に、
お客様とM5に感謝の意を込めて、
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BMWER・ビマー掲載記事
ネコ・パブリッシング様発行のBMWの専門誌
BMWER・ビマーVol.18に掲載されました。